今回ご紹介するのは、六本木一丁目3~4番のあいだにある「道源寺坂」です。
東京メトロ南北線「六本木一丁目駅」の3番出口を出てすぐのところにあります。
『道源寺坂』(どうげんじざか)
江戸時代のはじめから、坂の上に道源寺があった。
その寺名にちなんで道源寺坂または道源坂と呼んでいた。
名前の由来となった「道源寺」です。浄土宗の寺院で創建年代は不詳ですが、
寛永元年1624年に開山となり創建したといいます。
また、道源寺坂と並行して走る坂道があります。
『桜坂』(さくらざか)
明治中期に新しく作られた道筋で、
坂下に戦災まで大きな桜の木があったことからこの名がついた。
『スペイン坂』(すぺいんざか)
赤坂六本木地区の再開発事業で1986年にアークヒルズが誕生しました。
そのアークヒルズの南側に位置するこの坂は、
六本木通りからスペイン大使館に繋がることから『スペイン坂』と名付けられました。
「桜坂」「スペイン坂」ともに、
春には両側の歩道に植えられた桜が坂道を覆うように咲き乱れ、
都心における桜の名所としても知られています。
『泉屋博古館東京』(せんおくはくこかんとうきょう)
スペイン坂を上がったところにあります。
住友家が蒐集した美術品を保存・展示する美術館です。
取材時にはリニューアルオープン記念展
「日本画トライアングル 画家たちの大阪・京都・東京」
が開催されていました。
道源寺坂の南側にある坂道です。
『雁木坂』(がんぎざか)
階段になった坂を一般に雁木坂というが、
敷石が直角に組まれていたことから等ともいい、当て字で岩岐坂とも書く。
かつてこのエリアには『我善坊谷坂(がぜんぼうだにざか)』『三年坂』
の2つの坂道がありましたが、
虎ノ門・麻布台地区の再開発事業により消滅してしまいました。
江戸時代の古地図の右側には、「丸センボ谷」(=我善坊谷)の表記があります。
再開発エリアのB-2街区に建設中の地上54階、高さ237mの超高層ビルです。
住居・ホテル・店舗などが入居します。竣工は2023年3月31日の予定です。
再開発により消滅したり、新しく名称がついたりと、
港区の坂道も時代によって変化をしています。
『道源寺坂』(どうげんじざか)
東京都港区六本木一丁目3~4番のあいだ
!大好評の坂シリーズ!
ツイート @aozora2624
2022年4月11日