今回、ご紹介する坂道は「綱坂」(つなざか)です。
綱坂は、東京都港区三田二丁目にある坂道です。
江戸時代の地図にも名前が確認できる由緒ある坂道です。
松平隠岐守と松平肥後守の屋敷の間を寺町へと下っていきます。
名前の由来は羅生門の鬼退治で有名な平安時代の武将「渡辺綱」が付近で生まれたという伝説からです。
『綱坂』(つなざか)
羅生門の鬼退治で有名な、平安時代の武士 渡辺 綱 (わたなべのつな) が付近に生まれたという伝説による。
綱坂の西側エリアは、かつて「三田綱町」と言われたところです。
島津淡路守の屋敷跡は「綱町三井倶楽部」になりました。
三井グループ関係者の会員制倶楽部で外部には解放されていません。
綱坂に沿った塀は今も綺麗に手入れされています。
東側エリアにあった松平隠岐守の屋敷跡は「在日イタリア大使館」になりました。
綱坂の北側エリアには「日向坂」「綱の手引き坂」があります。
「綱の手引き坂」も名前の由来は「渡辺綱」の伝説からです。
「日向坂」「綱の手引き坂」の途中にあった旧東京簡易保険支局(かんぽ生命保険東京サービスセンター)は取り壊されて、「(仮称)三田一丁目計画」として再開発が進んでいます。
『(仮称)三田一丁目計画』
敷地面積約25,200㎡、延床面積14,500㎡で5棟構成、地上14階、地下2階、高さ約45.5m、約1100戸という巨大なマンション群となります。
事業者は三井不動産レジデンシャルと三菱地所レジデンスの2社。
竣工予定は2024年です。
綱坂の南側エリアには「安全寺坂」があります。
『安全寺坂』(あんぜんじさか)
坂の西に、江戸時代のはじめ安全寺があった。誤って安珍坂、安楽寺坂、安泉寺坂などと書かれたことがある。
坂の下には「慶應義塾大学」の校舎が広がっています。
『綱坂』(つなざか)
港区の坂シリーズはこちらから👇(^^♪
ツイート @aozora26242021年8月19日