今回、ご紹介する坂は「鳥居坂」です。
坂下の麻布十番から、坂上の外苑東通りに面した六本木の繁華街まで続く長い坂道です。
『鳥居坂』(とりいざか)
江戸時代のなかばまで、坂の東側に大名鳥居家の屋敷があった。元禄年間(1688~1703)ごろ開かれた道である。
この古地図には「鳥居家」の名前はありませんが、坂の名称として「鳥居坂」と書かれています。
まさに「江戸の難所」を偲ばせる急勾配と長さを誇っています。
鳥居坂の両側にある建物も大使館・学校・教会・ミュージアムなど、文化的な施設が立ち並んでいます。
「駐日シンガポール共和国大使館」
港区ならではの大使館が坂を上ってすぐの場所にあります。
「東洋英和女学院」
1884年にカナダ・メソジスト教会によって創設された名門女子校です。
「国際文化会館」
国際相互理解のための文化交流、知的協力の促進を目的とした公益財団法人が運営する施設です。
「ソニーミュージック六本木ミュージアム」
2019年1月11日に開館しました。
取材時には『DOUBLE FANTASY – John & Yoko』東京展が開催されていました。
東洋英和女学院の隣には日本基督教団の「鳥居坂教会」があります。
「港区麻布地区総合支所」
港区役所の支所も鳥居坂沿いにあります。
麻布支所の裏手には「在日フィリピン共和国大使館」があります。
事業主はさまざまですが、港区内だけで今後10年間に10以上の開発プロジェクトが計画されています。
鳥居坂の西側で計画されているのが「六本木五丁目西地区」の再開発プロジェクトです。
「六本木五丁目西地区」の南西角です。
「六本木五丁目西地区」の北東角です。
角のビルは六本木のランドマークとも言える「六本木共同ビル(通称:六本木ロアビル)」です。
この建物は耐震性に問題があり解体される予定です。
現在は駐車場になっていますが、ここも将来は再開発になって様変わりすることでしょう。
江戸時代からある鳥居坂も、周囲の建物は時代と共に変貌を遂げていきます。
『鳥居坂』(とりいざか)
住所:東京都港区六本木五丁目
港区の坂シリーズはこちらから👇(^^♪
ツイート @aozora26242021年1月20日