麻布台の再開発エリアに地上54階、高さ237mの超高層ビルを含む住居・ホテル・店舗などが入居した「麻布台ヒルズ」が2023年11月24日(金)に開業しました。
今回は麻布台ヒルズ周辺の坂道をご紹介します。
飯倉の交差点のコンビニ前から桜田通りではなく宗教団体の聖堂の方に歩き左へ進むと、この「雁木坂」の下に着きます。
『雁木坂』(がんぎざか)… 麻布台一丁目7番~9番の間
階段になった坂を一般に雁木坂というが、敷石が直角に組まれていたことから等ともいい、当て字で岩岐坂とも書く。
かつてこのエリアには『我善坊谷坂(がぜんぼうだにざか)』『三年坂』の2つの坂道がありましたが、虎ノ門・麻布台地区の再開発事業により消滅してしまいました。
江戸時代の古地図の右側には、「丸センボ谷」(=我善坊谷)の表記があります。
麻布台ヒルズの開業により、一度消滅していた『三年坂』が復活しました。
江戸時代の地図には名前は記されていないものの、坂道として江戸時代から存在していたことがわかります。
『三年坂』 … 東京都港区麻布台1丁目3-12
『三年坂の由来』 … 2005年8月 麻布土木事務所
いつのころよりこの坂がそう呼ばれたのか、誰に名付づけられたのか定かではありません。しかし、東京が江戸と呼ばれていた時代には無名ではあります。すでにこの坂がありのち石段になったようです。三年坂は別名三念坂などとも呼ばれ同じ名前の坂がほかに数箇所あります。
京都清水のそばに同名の坂があります。昔の人が遠くふるさと京都をしのぶ気持ちを坂の名前にこめたとしたらロマンでしょうか。
麻布台という地名のとおり、高低差が大きく坂道に囲まれた「台地」ということが実感できます。
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2024年2月28日