今回は三田エリアにある3ヵ国の大使館の紹介と、大使館とはどのような機関で、どんな役割を担っているかについても日本の大使館を例として解説します。
[オーストラリア大使館]
東京都港区三田2丁目1−14
東京都港区三田の日向坂を上ったところにあるオーストラリア大使館。
大使館入口から見上げるとカンガルーとエミューのオブジェが出迎えてくれます。
広々とした13,000平方メートルの敷地は、徳川時代に将軍が定めた参勤交代の制度に従って蜂須賀家が所有していたものと言われています。
シルバーのモダンな建築物はオーストラリアの建築設計会社のデントン・コーカー・マーシャル社設計のものです。
[在日イタリア大使館]
東京都港区三田2-5-4
https://ambtokyo.esteri.it/ja/
港区の三田の丘の上、綱町三井倶楽部の隣、慶應義塾大学キャンパスの北側にある緑が多い広い敷地にあるのがイタリア大使館。
大使館の敷地は、江戸時代には伊予松山藩邸で、その後、松方正義公爵が住居として使っていた邸宅(旧松方公爵邸)であったという。
忠臣蔵の赤穂義士浪士のうちの10名が自害した松平隠岐守の屋敷のあった場所だそうですが、歴史を物語るものはどこにもありません。
周囲には勤務者のアパートなども建ち、贅沢な敷地の大使館です。
[在日ハンガリー大使館]
東京都港区三田2-17-14
綱町三井倶楽部の脇の綱坂を下ったところにあるのがハンガリー大使館です。
建物1棟借り上げの大使館で、他の大使館とはちょっと趣が異なる大使館です。
建物の脇には領事部があり、ここでVISAの発給をしてもらえます。
建物脇の国旗がなければ大使館とは思えない普通のマンションです。
港区にある大使館をご紹介していますが、今回は大使館とはどのような機関で、どんな役割を担っているかについても日本の大使館を例として解説します。
在外公館とは外交を行うために外国に置かれる機関のことで「大使館」「政府代表部」「総領事館」があります。日本の大使館は、国の代表として、政府間の交渉を担当すると同時に、相手国の人に日本のことを知ってもらったり、日本人の生命、財産を保護したりするために、おもに相手国の首都に置かれています。
日本の大使館のおもな役割は、第一に任国との外交ルートを定め、第二に日本と任国の間の貿易・投資・文化交流などが広がるように企業や個人をうながし、第三に任国で事故やトラブルに見舞われた日本人を助けることなどです。さらには総理大臣や外務大臣が任国を訪れるといった際には、その日程の作成、滞在中の代表団の世話なども担当します。
なお、総領事館も大使館と似た役割をになっていますが、外交ではなく、その国に住む自国民の保護や貿易などの促進、ビザの発行などの領事を行うための機関です。
港区の大使館シリーズはこちらからどうぞ👀
ツイート @aozora26242023年8月21日