今回は高輪・芝エリアにある3ヵ国の大使館の紹介と、大使館は特別な場所ということを解説します。
[スリランカ大使館]
東京都港区高輪2-1-54
高輪二丁目にはスリランカ大使館があります。
大使館ならではの国旗がお出迎えしてくれます。
そして建物の奥には…
象がいました。象2頭がお出迎えです。
スリランカ大使館は伊皿子坂からすぐの場所にあります。
伊皿子坂(いさらござか) … 三田4丁目、高輪2丁目の間
中国人伊皿子(いんべいす)が住んでいたと伝えるが、ほかに大仏(おさらぎ)のなまりとも、更級日記の一節にある「いいさらふ」(意味不明)の変化ともいう。
[ボツワナ共和国大使館]
東京都港区芝4-5-10 ACN 6階
ボツワナ共和国大使館はテナントビルの6階にあります。
国旗がなければ、建物内に大使館があるとは想像もできません。
[チリ大使館]
東京都港区芝3-1-14 芝公園阪神ビル8階
チリ大使館になると国旗も掲げられていません。エントランスもごく普通です。
唯一館内案内版に「チリ大使館」の表記があるのみでした。
大使館は特別な場所
大使館には、領事の仕事を担当している領事部や広報センターには自由に入ることはできますが、他の場所に入るには、あらかじめ大使館職員と会うための約束をすることが必要です。
大使館には機密文書もありますし、大使館職員の安全を守る必要もあるので、このような手続きが必要なのです。
日本の大使館は任国の警察に守られていますが、その警察官は門の外にいるだけで、大使の許可なしには敷地内に立ち入ることができません。
なぜなら、大使館は任国の中にありながら、その国の法律が適用されないということが「ウィーン条約」で決められているからです。
[任国:大使・公使・領事として赴任する国のこと]
「ウィーン条約」 他国間との国際条約のこと
在外公館や外交官の仕事の内容や、任国で有する権利・特権について定めたもの
領事の仕事の内容や、任国で有する権利・特権について定めたもの
公館には不可侵権と呼ばれる外交特権があります。
これは、もともとは任国の政府が大使館を占拠したり、外交官を逮捕したりすることによって、相手国に圧力をかけるのを防ぐためのものでした。
なお、大使館や大使公邸、公用車には自国の国旗をかかげますが、これは不可侵権があることを知らせるためでもあります。
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2023年10月11日