田町駅芝浦口から徒歩3分のところ、芝浦1丁目から4丁目までの間に「新芝運河」があります。その運河に沿って遊歩道が整備されています。
芝浦のこの地区は、江戸時代は漁業が盛んで、明治時代になると旅館が並び、海水浴の名所だったそうです。埋め立てられた現在では、そのような面影は全くなく、高層ビルに囲まれた運河が、行き交う船もなく、静かに水面にビルの影を映しています。
この遊歩道には、東京ガスが所有していた土地の前ということで、「ガス灯」が10基設置されています。
ガス灯とはガス燃料の燃焼による照明器具のことで、昔はガスの炎による照明を室内灯として使っていましたが、換気の問題などから、現在は室外にある街路灯としての使用に限られてきました。
その「ガス灯」を見られるところも少なくなり、港区では日本ガス協会(港区虎ノ門1-15-12)の前で灯るガス灯と、この新芝運河沿緑地のガス灯のほか数か所になります。
昼間は近隣に住む住民の散歩やウォーキングコースだったり、田町駅周辺のビジネスマンやOLの憩いの場となり、夕暮れになると文明開化の香り漂うガス灯が自動的に点灯し、レモン色の明りが昼間とは違う雰囲気を盛り上げてくれています。機会があれば、ぜひ立ち寄られてみてはいかがでしょうか?
龍三郎
ツイート @aozora26242018年6月15日