「新橋駅」や「汐留駅」からすぐの場所にある「汐留シオサイト」
1区から5区に分けられていて、日本を代表する企業(松下電工・日本通運・電通など)、日本テレビ放送網、商業施設、マンションなどが立ち並んでいます。
その中の5区が商業施設・住宅・ホテルなどがある通称「イタリア街」です。
もともとこの地区は、「汐留」駅の貨物ヤードに隣接した土地でしたが、1986年に駅が廃止され、東京都を中心とした「汐留土地区画整理事業」がスタートしました。
従来ならば「区画整理事業」は、行政が基盤整備を進め、地権者は土地を売却するか、デベロッパーに任せて再開発を進めます。
この「汐留土地区画整理事業」は、そのようなやり方ではなく、地権者が事業主体となって、都市計画から街づくりまで一貫して行うという開発方針で行われました。
そこで出てきたのが「イタリア文化を生かした街」というコンセプトです。日本ではイタリアというと、高級ブランドの国というイメージが先行していますが、街づくりでも長い歴史を持つ国です。
開発方針はイタリアに学んだ街づくりを行おうというものになり、「チッタ・イタリア」と名付けられました。(チッタとは街のいう意味)
イタリア人の建築家を監修者としてデザインのガイドラインを設定し、その中でそれぞれの建物が個性と独創性を発揮できるように街全体を計画し、建物が建築されています。
当初は、日本人が設計したイタリア風の建物の図面を、監修者のイタリア人に見せたところ「イタリアではそれは『お墓』のデザインで、建物のデザインではない」と指摘されたこともあったそうです。
また、イタリア風の街並みを忠実に再現するため、商業施設のテナントにも一定の制限が設けられているそうです。
フォトジェニックな街並みの汐留シオサイト「イタリア街」
ちょっと日常を離れてリフレッシュしたいとき、訪れてみてはいかがでしょうか?
龍三郎
ツイート @aozora26242018年7月27日