事務所の移転や新規開設をご計画中の方、募集図面で気になる物件が見つかったら、まずは内見!ですよね。
周辺の環境や最寄り駅までの道のりなど、見るべきところはたくさんありますが、
今回は物件そのものに対して「内見時にチェックしておくべき9つのポイント」について、芝五郎がご紹介していきます。
①エントランス
ビルの顔ともいわれるエントランスは、その建物の管理が行き届いているか否かを表しています。
来客の多い業種の方は特に念入りにご覧いただくことをお勧めします。
また、1階にどんなテナントが入居中なのかも確認が必要です。飲食店が入居中の場合など、においが気になり作業効率が落ちてしまうケースも多く見受けられます。
②エレベーター
エレベーターの大きさ、数は確認が必要です。朝の出勤時間の混雑、搬入したい機器が大きさによっては入らない等のトラブルが多く見受けられます。
収容人数、三方枠のスケール並びにエレベーター内の寸法、希望階までにかかる時間は確認必須項目です。
③契約面積
物件によっては、専有部だけでなく、共有部などの面積をプラスした面積で募集されていることがあります。事務所の内装プランニングにおいてお客様が専有して使える面積を図っておくことが大切です。内見時にお申し出いただければ、竣工図の写しをもらえるケースもありますので確認してみましょう。
④空調設備
オフィスの快適性を保つ温度(湿度)の目安は、冬季22℃(湿度40%)、夏季26℃(湿度50%)とされています。また、OA機器などの設置場所によっては発熱等を考慮した空調計画が必要となってきます。
会議室や応接室などの個室を作る予定がある場合は、空調の位置、空調の数は要チェック項目となります。
また、空調が個別ではなく一括型のものも中にはありますので確認しておくことをお勧めします。
①位置 ② 数 ③ 空調の種類
上記3点は押さえておきましょう。
⑤収納性
ペーパーレス化が進んではいる昨今ですが、業種によっては、書類や資料などは、数年で倍増すると言われています。天井近くや壁面は収納場所に適しており、収納が広く取れるスペースがあるか確認が必要です。
⑥照明
一般的な事務所の照度は従業員の作業に適した750~1000ルクスを確保する必要があります。
視力、能率の低下への悪影響も考えられますので照明の数はチェックが必要です。
すでにLED照明となっている物件が多い中、蛍光灯を用いている物件もまだあります。蛍光灯の普及が終了しLED照明に切り替えた場合に、設備として貸主が費用負担をしてくれるのかといった点も確認しておきましょう。
⑦床仕様
オフィス物件の床仕様はOAフロアが主流となってきております。OAフロアになっていることによりフリーアクセスが実現し、レイアウトの自由度が大幅に上がります。したがってOAフロアになっているか否か、またOAフロアのレベル(床下から何センチ上がっているか)の確認が必要です。床のレベルによっては配線の数が制限されてしまう可能性があるため要チェック項目となります。
同時に壁コンセントの確認もしておくと床下からの配線が難しいOA機器を導入する際レイアウトに困らずに済むでしょう。
⑧トイレ
トイレは男女別であったりウォシュレット付きか否かなど、多くお問い合わせを頂く、重要なポイントの一つです。
女性用トイレに関しては女性スタッフ目線になって確認していただくことが必要ですので、内見に同行していただくことをお勧めします。
ウォシュレットがついていない物件に関しては費用負担をすることで改修ができるのかを確認しておくと内装工事の際に役立ちます。
⑨セキュリティ面
オフィスのセキュリティに関しても事前確認が必要です。セキュリティカードによる警備システムを導入しているビルがメジャーです。その際にセキュリティのやり方、そして何枚、または何本の鍵がもらえるのか。そして追加で発注する際の費用についても内見時に確認しておくことにより移転の予算組みもスムーズに行えるでしょう。
以上簡単に9つのチェックポイントをまとめてみました。
募集図面では不明なことを確認するためにも、まずは内見をしていただき移転計画を進めていくことが大切です。
内見の際はぜひご活用いただきたいと思います!
ご移転をお考えの方は、「オフィス移転お役立ち記事」もご参照いただければ幸いです。
2020年4月28日