原田マハさんといえば美術を題材とした作品が特徴です。
今回ご紹介するのは、印象派の画家ゴッホに纏わる物語です。
舞台は芸術の都、フランスのパリ。
とある小さなオークション会社に錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれます。
それはフィンセント・ファン・ゴッホの自殺に使われたもの・・。
このリボルバーが本当にゴッホの自殺に使用されたのか?
実は自殺ではなく、本当は他殺だった・・?
それを証明するために物語は展開していきます。
フィクション小説ですが、史実を元にしながらゴッホの自殺に使われた拳銃をめぐるアートミステリー小説です!
キーパーソンは、同じ印象派の画家、ポール・ゴーギャン。
二人はお互いの才能を高めあった有志です。
その反面、お互いの才能に嫉妬し、激しくぶつかり合った仲でもあります。
ゴッホとゴーギャンの関係性を生々しく描き出しており、
フィクションとは思えないリアリティを感じる作品です。
MoMAキューレーターの経歴を持つ、著者ならではの表現は秀悦です。
読了後は芸術作品に触れたような感覚になりました。
おすすめの一冊です✨
今年は大規模巡回展『大ゴッホ展』が開催予定です。
第1会期と第2会期に分かれており、2025年から2028年にかけて神戸・福島・上野の3カ所で開催予定されています。
この機会に是非足を運んでみてはいかがでしょうか😊
2025年3月6日