オフィスマガジン

2019 ラグビーワールドカップを楽しむ 第2弾 No side

ラグビーワールドカップ開幕まであと3ヶ月を切りました。100日前キックオフイベントも行われ、いよいよ盛り上がってきましたね!!

チケットをとれた方もそうでない方も、このイベントを楽しんでいただくため、中学生のときからラグビーをやっていた虎次郎より前回に引き続き、ラグビー豆知識をお送りします。

 

「No side !」

レフリーがホイッスルを吹きこの声を出した瞬間に、跪く者、ガッツポーズを取る者、ゲームの勝敗、明暗が分かれる瞬間である。

この声の後のグランドには、もはや敵味方はない。共に相手の健闘を称える気持ちだけがそこにはある。シンプルな和訳をするならば、「サイド=どちらの側 というものは(もはや)ない」のである。

 

まず、少し残念なことをお伝えしなければならない。

 

かつては、発祥の地英国でもラグビーのゲーム終了時にはこの言葉が使われた。しかし、未だに残っているのは日本くらいだけだと言われている。

「Full Time」こちらがグローバル・スタンダードになってしまっている。本稿執筆のきっかけとも言えるワールドカップ2019までには、恐らく日本でも「フルタイム!」と声を掛けるレフリーの方が多くなるだろう。

 

他のスポーツにはない「ノーサイドの精神」がなぜラグビーでは起きたのか?筆者なりの考察をしてみたい(よって、事実とは全く違うかもしれない)。

 

あまり知られていないことではあるが、英国ではあのケンブリッジ対オックスフォードが有名だが、日本においてもラグビーは2つのチームとの間での「定期戦」が始まりとなっている。例えば、関東大学ラグビー対抗戦グループについては、早稲田対明治や早稲田対慶應などの定期戦がリーグ戦化したものである。そのため、現行制度になるまでは、実は慶應対帝京戦は同じ対抗戦グループであり、グループ内優勝、その後の大学選手権進出を決めるものであるのに「やらなかった」。逆に、今でも慶應対京大や慶應対東大は定期戦として年に1度のゲームがある。

 

つまり、毎年同じ相手とゲームをすることになる。当然、禍根を残すようなことはあってはならない。両チームが何年も築いてきた伝統と先人たちの思いを無にすることはあり得ない。だから、全力で戦って、ゲームが終わればNo sideなのである。

実際、定期戦の後には必ず「After Match Function」が開かれる。ゲームに出たプレイヤーは勿論のこと、両チームのOBも集い互いの健闘を称えあう。ラガーマンが、最もラガーマンである自分を誇りに感じる時間帯かもしれない。それは、年老いて「かつてラガーマンだった」方にとってもだろう。

 

2019年7月2日