オフィスマガジン

不動産コラム『ライフ・ステージに合わせた「家」とは。職場との関係を探る。』

 

 

青空不動産は、オフィス賃貸の仲介業者ではあるが、新しい仲介業者の形として「移転のコンサルタント」を目指している。そして、移転につきものとして、その企業で働く方々にとっては、これまで以上に通勤時間が掛かったり、逆に近くなったりと、そこには目に見えない悲喜こもごものストーリーがある。

 

そこで、筆者は事務所で働く人たちの「家」という問題にスポットを当てたコラムを発信したい。

 

平成バブルが弾けるまでの日本には、「土地神話」が存在し、それが個人レベルの話としては「持ち家」を持ってこそ一人前という文化があったことは否めない。筆者は、実は元銀行員だったのだが、個人ローンのスコアリング項目に「持ち家か否か」があり、当然のように持ち家の方への「信用」は高かった。

 

バブルの崩壊と共に「土地神話」が崩れた現在、個人信用の正しい評価方法は、持ち家者であればその家の資産価値と住宅ローンの残債額を比較するべきであろう。但し、あくまで個人の信用力という観点からの話として、持ち家者は賃貸者よりも「登録された住所に住まい続ける」という途上管理(ローンの実行してからの債務者状況を把握すること)の観点からは、持ち家者が信用力があるという判断が存在することについては言及しておく。

 

話を元に戻したい。その土地神話が崩れるまでの日本人の人生の一つの目標は、自分の家を持つことであった。最近になってこそ「持ち家派」「賃貸派」とか比較されるようになったものの、それでも依然「自分の家を持つこと」は目標の一つから外れていないように見受けられる。それぞれの利点を比較した内容については、住宅関係書籍の方々にお任せするとして、「職場」と「住まい」の関係性をライフステージという時間軸の中で考察してみたい。

 

筆者の知る限りにおいて、1時間以上の通勤時間を受け入れている都市は、世界に2つしかない。それは東京とアメリカNYシティである。実は、筆者は後者でも勤務していた経験があるのだが、東京同様富裕層はNYシティがあるマンハッタン島内に住まいがあるが、一般的にはそのマンハッタン島とを繋ぐ橋を渡った所に住まいがある。公共交通機関としては、鉄道とバス、そしてお隣ニュージャージー州北部とを繋ぐフェリーがある。フェリーについて少し説明を加えると、ハドソン川の両岸に発着所があるのだが、ニュージャージー側はバスの停留所の一つなのに対して、マンハッタン側がそこから島内各所向けへのマイクロバスが発着しているので意外と便利だ。ちなみに、筆者の住まいは、マンハッタン島北部にあるジョージ・ワシントン・ブリッジを渡り、降りたところから至近の街Fort Lee(ニュージャージー州)が住まいであった。しかもコンドミニアム(日本で言えばマンション)の目の前にバスの停留所があったことからバス通勤を選択していた。それでも1時間弱の通勤時間を見ていた。距離はたいしたことない。東京同様、橋を渡る際に渋滞を避けられないのである。

 

前置きが長くなったが、このコラムでは、「東京都心部」に事務所があることを想定させていただきたい。次回に続く。

 

(虎次郎)

 

 

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2018年10月18日