オフィスマガジン

不動産コラム『ライフ・ステージに合わせた「家」とは。職場との関係を探る(第3話)』

前回の続き

ここで「ライフステージ」に光を当ててみたい。批判を恐れずに一般的な男子のライフステージというものを見てみると、

・大学卒業 23歳 卒業と同時に就職

・結婚 31.1歳(以下、厚生労働省「人口動態統計」)

・第1子出生 32.5歳 第2子 34.3歳

・完結出生児数 1.94人

となるので、平均男子は、23歳で就職して、31歳で結婚して、最初の子供が33歳までに出来て、次の子が35歳までに出来る、という感じになる。そして、住宅の一次取得(最初に家を買う)平均年齢は、国土交通省によると38歳である。最初の子が小学校に入る頃を目指して家を求めるのが見て取れるデータだ。

 

これらの人々が求める間取りとなるが、おそらく3LDKが主流であろう。いずれ子供たちにそれぞれの部屋を用意してやりたいという親心からだ。こうなるととても面白い仮説が見えてくる。

 

「子供を自然も残る『優しい』環境下で育てたい」という思いと、「自分たち夫婦にも購入可能なエリアはどうしても『郊外』になる」という経済事情から、「抵抗感なく」住居を都心から離れたエリアへの移転を検討する(実は検討せざるを得ないのだが)。

 

これは賃貸でも同様で、郊外の方が賃料が安い=広めの家に住める、ということになるため持ち家者でも賃貸者でも同じ行動を取るはずだ。

 

本稿のテーマである「ライフステージに合わせた家」とは、

・(転居を伴う転勤がない場合)子供が「学校」に通う間については、

・3LDKを中心とした「子育てに最適な環境」下で、

・生活を脅かさない程度の住宅関連支出に押さえることを前提に、

・郊外に住む=通勤時間は犠牲にせざるを得ない

となる。それは、最初の子が小学校に入学し、次の子が中学校を卒業する期間、すなわち11年間となる。それは男子の場合、およそ49歳となる。

(第3話)

2019年1月25日