オフィスマガジン

不動産コラム『ライフ・ステージに合わせた「家」とは。職場との関係を探る(第4話)』

前回の続き

男子49歳。これまた批判を恐れずに筆者の見解をお伝えするならば、もし企業人ならば「それまでにほぼ企業人としてのゴールが見えている」人が多いのではないだろうか?そこに通勤時間は一切影響を及ぼさなかったと言えるのか?

 

このコラムを書いている最中、ある本を目にした。ダイヤモンド社 山下誠司著「年収1億円になる人の習慣」の中には、『会社まで30分以内で通勤できる場所に住む』と記されている。著者の山下氏のプロフィールを見てみると、「19歳から23歳までほぼ休みなく仕事をし、24歳から39歳までは、始発から終電まで365日、15年間、1日たりとも休みなく仕事」とありますから、極端な意見であることは間違いなさそうだ(笑)

 

但し、確実に言えることは、「無駄な」移動時間を極小化することは、ビジネスはもちろんのこと、人生にもプラスに働くのではないか?この本では、対価を「お金」にしているが、人生の対価はお金だけではない。趣味の時間、家族との時間、それらも人生を豊かにしてくれる対価だと思う。本稿の冒頭の「一切の影響を及ぼさなかったと言えるのか?」は、対象を仕事に置いた発信だが、その人にとって仕事が大切なものの一つであるならば、【長い通勤時間は、確実にあなたから何かしらの対価を奪っている】と筆者は考えざるを得ないのだ。

 

「じゃあ、どうしろと言うのだ」という声が聞こえてくる。筆者の意見は以下である。

 

1. 自分の人生におけるプライオリティ=優先順位を意識しておく。

2. どんなお金持ちでも、権力者でも、そしてどんな弱者にでも絶対共通であり、公平なものは「時間」と認識しておく。

3. そして、どんなに長生きしたとしても、その時間は「有限」であることも認識しておく。

 

これが出来ていれば、その人が選んだ家が、その人にとっての正解となるのではないだろうか?

 

ここでここまでの話を逆説的に見てみたい。

 

「家」ありきで考える仕事=職場=通勤時間ということである。ここからいよいよ青空不動産の本業ともいえる領域に入ることをお許しいただきたい。今の時代、インターネットの発達により、急速に在宅勤務の可能性が議論されている。そして在宅勤務こそ、通勤時間という無駄な時間を一切排除できる「究極の職場」となる。

 

賢明な読者ならお気付きであろうが、仮に在宅勤務となったことで所得が減少することがあったとしても、通勤時間で失っていた「対価」を得ているので、所得の減少分を補っている可能性は高いということになる。

(第4話)

2019年3月13日